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建物言葉考察3(建築)

今回は、“建築”という言葉について。
この言葉については、あまり深入りしてもあれなので、さらりといきます。
このブログでも、建築、建築・・・といろんなところででてくるので、自分なりに気になるところをすこしばかりふれてみることにしてみます。

一般的に、建築といえば、おそらく建築士だったり、Yahoo!辞書には、『家屋などの建物を、土台からつくり上げること。また、その建物やその技術・技法。』、goo辞書なら『家・橋などをたてること。また、建造物。狭義には、建築物を造ることをいう。普請(ふしん)。作事。』なんてことが書いてあり、ふつうはそんな感じのことを思いうかべる方が多いかもですね。

ちょっとびっくりしたのは、goo辞書のほうでは、どうやら、橋をつくることも建築という意味になるんですね。
僕の中では、これ(橋をつくること)は、“土木”の意味としてとらえていたんですけど、普請という意味も含まれているということは、僕がいままで習ってきた建築という意味とはちょっと一般的な解釈とずれがあるのかもなあと、思ってしまいました。。
なお、普請について、Yahoo!辞書で調べてみると、『1:家を建築したり修理したりすること。建築工事。また、道・橋・水路・堤防などの土木工事。/2:禅寺で、多数の僧に呼びかけて堂塔建造などの労役に従事してもらうこと。』とあります。
ちなみに、“土木”のほうも、辞書で探してみると、なかなか興味ぶかいことが書いてありますよ。(ここでは、ふれませんけど。)
あと、余談ですけど、ある意味建築小説の一面もあるともいえる「大聖堂」という海外小説の中の教会を建築する話の項なんかでは普請といっているセリフが多発していたと思います。

こまかい設定というか区切りの話をしていると、延々と長くなるので、今度は、「建築学用語辞典」で、“建築”を探してみると、
『1:建物のこと。Architectureの訳語として用いる場合には、美的文化的価値に着目した時の呼び名。
2:建築物を造ること。法的には、建築物を新築、増築、改築または移転すること。
3:建築物を設計したり造ったりする技術、あるいは学問の分野。土木などに対していう。』
とありました。
基本的には、一般の国語辞書とあまりかわりないことが書いてあります。
とりあえず、この意味の中で、おそらく一般の人と建築学科なんかで学んだ人たちとの解釈の違いみたいなところは、辞書の一文の中の「Architectureの訳語として用いる場合には、美的文化的価値に着目した時の呼び名。」という部分なのかもなあと個人的には思うんですよ。
だから、ご存じのとおりかもしれないですけど、建築系の雑誌に「新建築」なんてのもあり、このタイトルの“建築”という言葉には、このArchitectureの訳語の意味が含まれていると思われるわけで、これまた著名な建築家のかた(まあ作品集なんかをだされている活発な活動しているかたなんかは特にですかね)が使う“建築”という言葉にも、同様の意味が含まれているわけですね。
どちらかといえば、文学ならぬ見学、あっ、ちがいましたね・・、それでは、建学、あっ、これも学校を創設することという意味になるので、使えないですけど、そういう感じで、文章にたいしての文学というくくりみたいなものが(かなり強引ですけどね)、建築では、ごっちゃになったというか、一緒になっちゃったような気がするんですけど、どうでしょうかね。。
とにかく、“建築学”という言葉はありますけど、どちらかといえば経済学とか工学とかと似た感じで実務的な意味合いのほうが強いのかも。
“建築”と聞いて、文学的というか政治的というか芸術的というか、そういう思想てきなものを思い浮かべる人って、この日本でどれくらいいるんでしょうかね。

ただ、最近“建築”という言葉を思うとき、一般的な現実に空間をしきるその形や考えなんかに対して、妄想や思考の中での区切りみたいなその周辺のモワっとしたものもどこかにあるはずなわけで、これらをすこしでもつかんでみたいとも考えているわけです。
そのもわりがふわりかもしれないし、ピカリかもしれないし、モヤモヤなのかもしれないのですけど(笑)、とにかく、そういうなにかを探してみたい衝動にかられている今日この頃ですよ。。

そんな感じですので、書いてて、混乱してきましたし、ほんと僕の頭ではどうしようもないので、今日はこれぐらいでおわりますけど、ウィキペディアにも“建築”という項目があって、これまた、ここだけで、何冊も本がかけそうなくらいのひろがりがありそうなので、今日は、こちらへのリンクだけを残して、おわりたいと思いますよ。
建築(Wikipedia)
ついでに・・・、
普請(Wikipedia)

※今回利用した辞典、事典
ヤフー辞書
goo辞書
ウィキペディア
建築学用語辞典(第2版)

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