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その街のこども

つい最近渋谷の本屋に立ち寄ったときにパンフレットが置いてあって知りました。

この映画は2010年1月17日にNHKで放送された「その街のこども」をリニューアルして劇場版に仕上げた作品とのことです。
昨年放送されたテレビのほうは、僕も見ました。
ブログで感想でも書こうかと思いましけど、その時はなぜか手がとまり書けませんでした。

今の神戸は街を歩いた限りでは、地震の傷跡はほとんど見当たらなくなりました。
しいていえば、新しすぎる道や公園そして建物を見ることで、その傷跡を思い出すことくらいでしょうか。
でもまだまだ人々の心の傷は残っています。
当時の全国そして世界中からの支援は感謝してもしきれないくらいです。
ただそれでもやっぱり、僕のまわりの人達のなかだけでも、親戚知人親を失った人、地震で潰れた家の建て替えの費用がだせず土地を売って移転してしまった人、都市計画道路や公園を防災という名目でつくるために移転させられた人、そして建て替えのためのローンで苦しんでいる人など、そういう例をあげればきりがないですけど、まだまだそういう方々がたくさんいたりします。
でもそれは外からは見えません。
そこに住む人たちはまちを歩き、海を眺め山を見る。そして海で遊び山にのぼる。
でもそれだけでは満ち足りないなにかがあるのも事実です。
僕はこのドラマを見ていてそんなことを思いだしました。

公式HP
http://sonomachi.com/

追記:
その街のこども 劇場版
https://eiga.com/movie/55723/

路上観察展に行ってみる

すでに展覧会がおわってから、3週間くらいがたってしまいましたが、以前にもすこし紹介した東京オペラシティで開催されていた「藤森建築と路上観察展」をみてきたのですが、なんと言っていいやらいいにくいのですが、個人的にはすごく癒されるという感じの展覧会だったなあと。

まずは靴をぬいで場内へ入るというふつうの展覧会ではなかなかお目にかかれない入口をぬけると一気にくつろぎモードにはいり、入口そばのすみっこのほうにあったコーナーでNHKの番組で放映された”高過庵のドキュメンタリー”などを見てほんわか気分になりつつ、さらにその奥にあった藤森さんたちが会場内でつくった小屋らしきもののなかで流されていた路上観察の成果というか映像をたんたんとビデオ上映で流しているコーナーでは、まるでタモリ倶楽部を見ているように(笑)、自分もそうだったのですが、みんなでくすくすと笑いながら見るというのが、なかなかよい感じで、これまでの建築系の展覧会にはなかった雰囲気がやはり印象的でした。

そして、さらに途中にあった大きな建築都市模型(藤森さんの終末思想をあらわしたような模型だったかも)のはしっこにあったくずれた東京タワーはなんだったのだろうと思いつつ、なにか考えさせられるつつも・・・、そのあとのゆるい感じの路上観察の紹介へと続く感じは、見せたいものをばーとみせてから、ゆっくりとという感じは、なにかいろんな意味で参考になるなあという感じでした。

あと、これは余談ですが、路上観察学会のメンバーといえば有名な方々が多いのですが、それ以外にも、藤森さんと歌手の小田和正さんとが、同じ大学の建築学科の同級生だったとは・・。ちなみにこのことは展覧会ではそんなことは書いていませんでしたが、建築の専門誌(日経アーキテクチャーです)などでは、ちょうど藤森さんの周辺話題として大々的にとりあげられていたので、有名なお話かもしれませんが、はずかしながら今まで知らなかったことだったし、小田和正さんは昔から大好きなアーティストだったのでちょっと驚いてしまいました。

ということで、すこし話がそれてしまいましたが、またこれらのイベントがあれば、ぜひ参加したいなあと思った展覧会でありイベントだったかもです。

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