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社会と建築メディアと・・・。

最近、なんとなく思うのですけど、なんていうか、普天間問題の今の日本のメディアの流れは、どちらかといえば首相たたきみたいなことにおちいっている感じがしなくもなく、乱暴な言い方ですけど、自身の視野の狭さみたいなことについては自覚せずというか反省せずというか、なんとなく、トップを馬鹿にすることで話を進めているような気がしてしょうがないんですけど、それと同じようなことが建築系業界でもあるのかもなあと。(えらく、視野が限定してしまいますけどね。。)

うまくはいえないですけど、まずひとつは、建築家たちが好き勝手にまちにつくった建築はよくないとか、なんとか・・・。
いきなり話がとびぎみですけど(汗)、たしかに奇抜な建築は、日本では受け入れられにくいというか、見てみぬふりをされているというか、そんな感じはあるのかなあと。。
でも、そういうものがあるから、ふつうの住宅もひきたつわけでありまして。。(なにがふつうの住宅かという話は語りだすと長くなるので、ここでは割愛させていただきます。)
おそらく、日本中の建築が、みなハウスメーカー住宅やらゼネコン建物になれば、おそらく・・・・、まあ、想像にかたくないとは思いますけど、あまりよい精神風土は育たなくなるかもですね。
風景やまちをみても、思考停止状態というか、なんというか。。
(でも、ここでひと昔前みたいに、建築家なんかがハウスメーカーやらゼネコンをこ馬鹿にしていたような、これまた別の意味での思考停止状態にもおちいりたくはないですので、こんどは別の視点でみてみるとですね。)

そして、建築も完全にビジネスの仲間になってしまうと、もう、これは、人々が建築自体を批評・批判できるという状態でなくなるわけで・・・。
まあ、芸術系ならば、ちょっと雑なまとめかたですけど、「あいつの作品はだめだよ、自分にはもっと違う考えで、つくるなり書いたりすることができる。」なんてことを言っても、言われても、まあ当事者はむっとすることはあれど(笑)、そういう文化なんだし、自分のあらたな作品でみかえしてやればいいや、なんて思うことできますけど、それが、ビジネスとなると、本当にドライになってしまい、しまいには、あいつをつぶしてしまえ!とか、ひと昔まえ(これは幕末とかそういう時期、まあ龍馬伝なんかの時期を想像してますけど)なら、殺してしまえ!なんてそら恐ろしい流れにもなるわけで、やはり、というか、かんというか、そういう意味でも、最近(もしかしたら昔からなのかもしれないですけど)、そういう建物批判というか批評みたいなものに、みな敏感で、僕なんかは、なんでそこまで、神経質なんだろう?人それぞれで違った見方があるはずなのに・・・、なんて思うことも多々あったんですけど、なんていうか、建築が昔に比べて、さらにビジネスよりの方向にいってしまえば、やはり、そうなってしまうのかなあ、なんて思ってみたり。。
そして、そういう流れはおそらく、さらに加速しそうな感じですし。。

建築家は建築家であり、やはり人の子、日々、建物の設計ごとに大半の時間をおわれているわけであり、ゼネコンなりハウスメーカーだったり不動産会社はやはり、建物ビジネスであり、そういう視点で世界と接しているわけで、そういうなか、日本のことも考え、地域の住民のことも考えよ、なんてよくいう人もいますけど、こういうのは、建築家にとっても会社にとっても、酷な話なんじゃないのかなあなんて、思ってみたり(笑)。

そんなこんなで、まあ、うまい考えではないかもしれないですけど、実は、そういう作品を紹介したりする建築メディアの側が、もっと、視野をひろくもって、しかもそういう見渡しのできる立場も時間もあるわけで、タレント記者みたいに建築家の作品のおしりばかりおって、建築家なり建物会社にこびるばかりではなく、あらたな提案なりを考えていくくらいのことをしないといけないのかもなあと。
そして、あわせて、こういう世界があるということを、もっと専門以外の人たちにも、わかるようにおもしろおかしく、伝えていくことも大事なんじゃないかなと。

と、そんなことを突然思いたち、このサイトでも、すこしばかり実行できることはないものかのお?とえらそうに思ってみたり。

でも、まあ、家(建築)があるから人が集まるというよりは、本来、人がいて、そこにみなが集まるから家ができ、まちができるわけで、そのことは忘れないようにしなきゃなあと。。

そして、僕の神戸でのあの体験の見えない返事みたいなふわふわとしたものを探しだすには、枠をひろげて、もっといろんなことを考えないといけない時期にきているのかもなあと・・・。
(じゃないと、あたまが割れてしまうかも(笑)。)
そうか、それならば、あのとき、ぼくは一度、死んでしまったんだと思えば、なんでもできるような気もするし・・・。
うーん。
うーん。。
わからんです。

(ということで、そんなことを考えてみた5月のとある日のメモでした。まあ、これらのことは気楽に聞き流していただければ、幸いです。(笑))

建物言葉考察3(建築)

今回は、“建築”という言葉について。
この言葉については、あまり深入りしてもあれなので、さらりといきます。
このブログでも、建築、建築・・・といろんなところででてくるので、自分なりに気になるところをすこしばかりふれてみることにしてみます。

一般的に、建築といえば、おそらく建築士だったり、Yahoo!辞書には、『家屋などの建物を、土台からつくり上げること。また、その建物やその技術・技法。』、goo辞書なら『家・橋などをたてること。また、建造物。狭義には、建築物を造ることをいう。普請(ふしん)。作事。』なんてことが書いてあり、ふつうはそんな感じのことを思いうかべる方が多いかもですね。

ちょっとびっくりしたのは、goo辞書のほうでは、どうやら、橋をつくることも建築という意味になるんですね。
僕の中では、これ(橋をつくること)は、“土木”の意味としてとらえていたんですけど、普請という意味も含まれているということは、僕がいままで習ってきた建築という意味とはちょっと一般的な解釈とずれがあるのかもなあと、思ってしまいました。。
なお、普請について、Yahoo!辞書で調べてみると、『1:家を建築したり修理したりすること。建築工事。また、道・橋・水路・堤防などの土木工事。/2:禅寺で、多数の僧に呼びかけて堂塔建造などの労役に従事してもらうこと。』とあります。
ちなみに、“土木”のほうも、辞書で探してみると、なかなか興味ぶかいことが書いてありますよ。(ここでは、ふれませんけど。)
あと、余談ですけど、ある意味建築小説の一面もあるともいえる「大聖堂」という海外小説の中の教会を建築する話の項なんかでは普請といっているセリフが多発していたと思います。

こまかい設定というか区切りの話をしていると、延々と長くなるので、今度は、「建築学用語辞典」で、“建築”を探してみると、
『1:建物のこと。Architectureの訳語として用いる場合には、美的文化的価値に着目した時の呼び名。
2:建築物を造ること。法的には、建築物を新築、増築、改築または移転すること。
3:建築物を設計したり造ったりする技術、あるいは学問の分野。土木などに対していう。』
とありました。
基本的には、一般の国語辞書とあまりかわりないことが書いてあります。
とりあえず、この意味の中で、おそらく一般の人と建築学科なんかで学んだ人たちとの解釈の違いみたいなところは、辞書の一文の中の「Architectureの訳語として用いる場合には、美的文化的価値に着目した時の呼び名。」という部分なのかもなあと個人的には思うんですよ。
だから、ご存じのとおりかもしれないですけど、建築系の雑誌に「新建築」なんてのもあり、このタイトルの“建築”という言葉には、このArchitectureの訳語の意味が含まれていると思われるわけで、これまた著名な建築家のかた(まあ作品集なんかをだされている活発な活動しているかたなんかは特にですかね)が使う“建築”という言葉にも、同様の意味が含まれているわけですね。
どちらかといえば、文学ならぬ見学、あっ、ちがいましたね・・、それでは、建学、あっ、これも学校を創設することという意味になるので、使えないですけど、そういう感じで、文章にたいしての文学というくくりみたいなものが(かなり強引ですけどね)、建築では、ごっちゃになったというか、一緒になっちゃったような気がするんですけど、どうでしょうかね。。
とにかく、“建築学”という言葉はありますけど、どちらかといえば経済学とか工学とかと似た感じで実務的な意味合いのほうが強いのかも。
“建築”と聞いて、文学的というか政治的というか芸術的というか、そういう思想てきなものを思い浮かべる人って、この日本でどれくらいいるんでしょうかね。

ただ、最近“建築”という言葉を思うとき、一般的な現実に空間をしきるその形や考えなんかに対して、妄想や思考の中での区切りみたいなその周辺のモワっとしたものもどこかにあるはずなわけで、これらをすこしでもつかんでみたいとも考えているわけです。
そのもわりがふわりかもしれないし、ピカリかもしれないし、モヤモヤなのかもしれないのですけど(笑)、とにかく、そういうなにかを探してみたい衝動にかられている今日この頃ですよ。。

そんな感じですので、書いてて、混乱してきましたし、ほんと僕の頭ではどうしようもないので、今日はこれぐらいでおわりますけど、ウィキペディアにも“建築”という項目があって、これまた、ここだけで、何冊も本がかけそうなくらいのひろがりがありそうなので、今日は、こちらへのリンクだけを残して、おわりたいと思いますよ。
建築(Wikipedia)
ついでに・・・、
普請(Wikipedia)

※今回利用した辞典、事典
ヤフー辞書
goo辞書
ウィキペディア
建築学用語辞典(第2版)

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