20年に一度、社殿を新しく造り替える伊勢神宮の「式年遷宮」。その象徴ともいえる茅葺(かやぶき)屋根を支えているのが、三重県松阪市に位置する広大な萱場「川口萱地」です。約100ヘクタールにも及ぶこの地では、遷宮に不可欠な良質の「ススキ」が、歳月をかけて大切に育てられています。
今回ご紹介する動画「伊勢神宮の川口萱地(完全版)」では、竹中大工道具館の企画展に合わせ、この聖なる地での営みが克明に記録されています。
伊勢神宮の川口萱地(完全版)/ The Kaya Fields of Ise Jingu Full version(youtube/竹中大工道具館)
映像が映し出すのは、1月から3月の厳冬期に行われる茅の採取や、熟練の職人たちによる気の遠くなるような選別作業です。神宮の御正殿を覆うには約2万3000束もの茅が必要とされますが、その一つひとつが人の手によって規格を確かめられ、束ねられていきます。
「変わらないために、変わり続ける」。映像の中で語られる、伝統を尊重しながらも現代の効率を取り入れる管理の姿勢は、自然を相手にする建築文化の普遍的な在り方を示しています。1300年以上続く、祈りと循環の物語をぜひその目で確かめてみてください。
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