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鳥居から遥拝所へ。伊勢神宮の古材が紡ぐ「循環の物語」と、都市に息づくお伊勢参りの記憶【動画あり】

日本の建築文化において、最も象徴的な営みの一つである伊勢神宮の「式年遷宮」。2033年の次回遷宮に向けた一連の祭典が、今月「山口祭」を皮切りにいよいよ始まりました。20年に一度、社殿を新しく建て替え、神様に「瑞々しく若々しいお姿」でいていただくこの伝統は、1300年以上もの間、絶えることなく続けられています。

特筆すべきは、その膨大な木材の「その後」の循環です。内宮・外宮の正殿をはじめとする約1万本もの木材は、役割を終えて解体された後、決して捨てられることはありません。例えば、正殿を支えていた棟持柱(むなもちばしら)は、宇治橋の両端に立つ大鳥居へと姿を変え、さらに20年をそこで過ごします。


“神様の引越し”終えた古い社殿のその後は…20年に1度の伊勢神宮『式年遷宮』受け継がれていく木の文化(youtube/東海テレビ NEWS ONE)

動画ニュース(東海テレビ NEWS ONE)でも紹介されている通り、役目を終えた鳥居はさらに三重県内の「七里の渡し」や「関の追分」へと送られ、通算60年、あるいはそれ以上の歳月を経て、最後は被災神社の復旧資材や縁起物の絵馬にまで活用されます。かつて江戸時代の旅人が、遠く四日市の遥拝所から伊勢を拝んだ歴史も、こうした「木材の再利用」という知恵によって支えられてきました。

建築を「固定された不動産」としてではなく、常に更新され、循環していく「動的なプロセス」として捉える式年遷宮。この日本固有の木の文化は、現代のサステナブルな社会においても、極めて重要な示唆を与えてくれます。archiclue.としては、この美しい循環の仕組みを、建築的な資料として大切に記録しておきたいと思います。

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