概要
建築名:六本木プリンスホテル (ヴィラフォンテーヌ 六本木アネックス)
設計:黒川紀章建築都市設計事務所
施工:熊谷組
竣工:1984年
住所:東京都港区六本木3-2-7
写真データ:2007/10
※1984年に開業した六本木プリンスホテルは、港区六本木の傾斜地に建てられた都市型ホテルで、建築家・黒川紀章の設計による独創的な空間構成が特徴です。建物は中庭を囲む口の字型で、その中心には複雑な曲線を描く屋外温水プールが配置されました。外観は落ち着いた正方形のフォルムを保ちながら、内側はプールの縁に沿ってうねるような壁面が展開し、動的な印象を与えています。さらに、各階の廊下は総ガラス張りでプールを見下ろせる設計となり、プール自体も透明アクリル板を用いて内部が見える仕掛けを備えていました。ロビー横の階段は「エッシャーの不思議絵」をモチーフにしたデザインで、視覚的な遊び心を強調。これらの要素は、ホテルを単なる宿泊施設ではなく、建築そのものが体験価値を持つ空間へと昇華させました。六本木プリンスホテルは、バブル期の華やかさを体現しつつ、都市建築の新しい可能性を示した存在として記憶されています。
なお六本木プリンスホテルはその後、売却され2007年1月31日よりビジネスホテル「ヴィラフォンテーヌ 六本木アネックス」としてリニューアル営業していましたが、2011年(平成23年)11月20日で閉館。再開発により取り壊されました。




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