建築家・堀部安嗣氏が自身の住まいとして築いた「葉山の家Ⅳ」。住宅特集2025年9月号にも掲載されたこの作品は、現代の住宅設計における「心地よさ」の定義を静かに問い直しています。
敷地構成は、中庭を挟んで北側に母屋、南側に離れを配した平屋のツイン・ボリューム。特筆すべきは、母屋に設けられた「断熱・気密をあえて緩めたサンルーム」の存在です。安定した温熱環境を持つ居室の隣に、外気と緩やかにつながる半戸外空間を置くことで、住み手は季節や時間の移ろいをダイレクトに享受することができます。
葉山の家Ⅳ|堀部安嗣建築設計事務所|住宅特集2025年9月号(youtube/新建築社)
動画内では、伝統的な素材と職人技術、そして現代的な環境性能をバランスよく融合させた空間が映し出されています。単なる機能性の追求ではなく、自然の不確かさ(ゆらぎ)を包含する設計手法は、高気密・高断熱一辺倒になりがちな現代の家づくりにおいて、一つの重要な視座を与えてくれます。
時の経過とともに深みを増していくであろうこの邸宅は、建築がいかにして「風景」や「暮らしの記憶」と一体化できるかを示す、堀部建築の真骨頂と言えるでしょう。
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