八雲町の新庁舎計画が白紙撤回。隈研吾氏デザイン監修を断念した建設費高騰の現実

北海道南部の八雲町で進められていた、世界的建築家・隈研吾氏のデザイン監修による新庁舎建設計画が大きな転換点を迎えました。2026年1月19日、萬谷俊美町長は町議会において、同計画を白紙に戻す方針を表明しました。

最大の要因は、昨今の建設資材高騰に伴う予算の膨張です。当初約33億円とされていた建設費は、精査の結果、約9億円も上振れする見通しとなりました。加えて、2度にわたる入札がいずれも不調(応札者なし)に終わったことが、今回の「白紙撤回」という苦渋の決断を決定づけました。


八雲町 建築家の隈研吾さんデザイン監修の新庁舎を町長が白紙撤回 建設費高騰で当初より約9億円膨らむ(youtube/HTB北海道ニュース)

動画ニュースでも報じられている通り、すでに設計費用などとして約1億9,000万円の公金が投じられており、町民からは「水の泡になるのか」と厳しい声も上がっています。隈研吾氏らしい「大きな屋根」が特徴的なデザインは、地域の新たなシンボルとして期待されていましたが、自治体経営における現実的なコストの壁に阻まれた形です。

今後は、現設計を破棄して「より安価でシンプルな庁舎」として再設計が進められる予定ですが、完成は当初の2027年から2030年へと大幅に遅れる見込みです。建築家によるデザインの価値と、公共建築における経済合理性のバランスについて、改めて考えさせられる事例となりました。

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参考記事(外部リンク)

八雲町役場庁舎等建設基本計画の策定について – 八雲町公式サイト|太平洋と日本海、二つの海をもつ町


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北海道二海郡八雲町

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