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新国立競技場「白紙撤回から完成まで」全63記事の記録――迷走と決着の6年間を時系列で網羅

2019年11月に竣工を迎えた新国立競技場。しかしその舞台裏では、ザハ・ハディド案の白紙撤回、巨額の建設費をめぐる国と都の攻防、そして過酷な工期に挑んだ現場の苦闘がありました。本記事は、archiclue.が2013年から追い続けた60以上のニュース記事を時系列で整理し、この巨大プロジェクトがいかにして形づくられたのか、その全貌を竣工から6年が過ぎた2025年現在の視点で再構成したアーカイブまとめです。

新国立競技場「白紙撤回から完成まで」全63記事の記録――迷走と決着の6年間を時系列で網羅

旧・国立競技場(運営人撮影)

 



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激動の記録タイムライン

1. 【2013年〜2014年】計画の始動と膨らむ懸念

ザハ案の決定直後から、規模の大きさと建設費への懸念が噴出。建築界の巨匠たちによるシンポジウムや、住民による立ち退き反対運動など、波乱の幕開けとなりました。

2. 【2015年前半】コスト膨張と政治的混迷

2015年に入ると、建設費が2,500億円まで膨らむことが判明。文科省、東京都、JSC(日本スポーツ振興センター)の責任の押し付け合いが激化します。

3. 【2015年夏】激震の「白紙撤回」

7月17日、安倍総理(当時)による「白紙撤回」が宣言されました。安藤忠雄氏の会見、ザハ氏の声明など、世界中が注目する事態に。

4. 【2015年末〜2016年】再公募と「隈研吾・A案」の決定

白紙撤回からわずか数ヶ月で再コンペが実施。「A案(隈研吾氏ら)」と「B案(伊東豊雄氏ら)」の一騎打ちとなりました。

5. 【2017年〜2019年】建設現場の死闘と完成

「工期厳守」の重圧の下、現場は動き出します。起工式、構造公開、そしてついに完成へ。


まとめ:建築アーカイブとしてのarchiclue.

2019年に竣工し、無観客という異例の開催を経て、2025年現在の新国立競技場は、日々のスポーツ興行や市民の憩いの場として、すっかり街の風景に溶け込んでいます。しかし、ここに至るまでの道のりは、単なる一建築物の「工事の記録」ではありませんでした。

それは、日本の政治決定のプロセス、巨大プロジェクトにおける経済性の担保、そして、人々の命を預かる建設現場の労働環境といった、この国の構造的な課題がすべて浮き彫りになった、生々しいドキュメンタリーそのものです。

完成から数年が経過した今、当時のニュースを読み返すと、そこには現在の都市開発や万博、再開発プロジェクトにも通じる「多くの教訓」が詰まっています。archiclue.に蓄積されたこれらの断片的な記録は、時を経てつながり、後世にこの激動の時代をリアルタイムで伝えるための「歴史的資料」となりました。

私たちがこのスタジアムの木漏れ日を仰ぎ見る時、その背景にあった無数の議論と、現場で流された汗、そして時代が選んだ「和」の形に想いを馳せる。この記事が、これからの日本の建築と都市のあり方を考えるための一助となれば幸いです。

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