【はじめに】
2025年、マンション選びの環境に変化の兆しが見え始めています。新築価格の高騰に加え、12月19日の日銀利上げのニュースが、住宅購入を考える人々の選択肢に影響を及ぼす可能性があります。
建築視点で見ると、マンション選びは、『新しいハコを買う』から『自分たちらしく空間を編集する』へと、価値観が多様化してきているように感じられます。単なる価格比較ではなく、中古マンションに潜む「本質的な価値」を建築雑学を交えて考えてみます。
1. 新築価格が高止まりする理由
不動産・建設業界の視点から見ると、価格高騰は一時的なブームではなく、資材や人材不足といった構造的な要因が背景にあります。
- 資材と人材の不足:鉄筋やコンクリート、設備機器の価格は数年前の水準に戻る気配がなく、施工現場では「2024年問題」による人手不足も深刻です。
- 土地の余白の減少:都心では良い立地が既に使い尽くされ、新築は窮屈な配置になりがち。一方で古いマンションには、現在では再現が難しい広場や共用ロビーが残っている場合があります。
- 金利リスクの織り込み:デベロッパーは建設資金の調達コストや資材価格の変動を見越して販売価格に余裕を持たせるため、新築は相対的に割高になりやすい傾向があります。
2. 中古を選ぶ世代の合理性
共働き世代を中心に、家を「消費」ではなく「生活の基盤」として捉える考え方が広がっています。
- 時間を優先する投資:新築の華やかさよりも、職場に近い立地を重視する傾向。生活動線の最適化に価値を見出しています。
- 見栄より実利:利上げを受けて「無理なローンで新築を買うのは賢明ではない」という意識が強まる可能性があります。中古をリーズナブルに購入し、余った予算をインテリアや趣味に充てる選択肢が注目されるかもしれません。
3. 中古マンションの隠れた魅力
建築的な視点で見ると、中古マンションには独自の価値が潜んでいます。
- 骨組みのポテンシャル:バブル期の物件には良質な石材や素材が使われていることもあり、今では再現困難な構造を安く手に入れられる場合があります。
- 実績の安心感:新築は「これから」に期待して買いますが、中古は「これまで」の履歴を確認できます。メンテナンス記録やコミュニティの雰囲気は資産価値の一部です。
4. リノベーションで広がる可能性
中古マンションの最大の魅力は「編集の自由度」にあります。
- 自分専用に書き換える贅沢:新築の間取りは平均的な設計ですが、リノベなら家族に合わせた空間を作ることができます。
- 最新性能へのアップデート:「古いと寒いのでは?」という不安も、断熱材やサッシの更新で新築以上の省エネ性能に改善可能。補助金制度も整っており、「自分色に染め直す」選択肢が広がっています。
5. 2026年以降の市場の方向性
金利がある世界が当たり前になるこれからは、マンションは「新しさ」だけでなく「質」で選ばれる傾向が強まるかもしれません。
- ビンテージを愛でる文化:受け継がれてきた建物を現代のセンスで蘇らせる『ビンテージ・リノベーション』に関心を寄せる人も増えてきています。プロの手によって古い建物が唯一無二の作品へと変わる可能性があります。
- 賢いお金の使い方:中古で物件価格を抑え、インテリアや素材に投資する。借入額を抑えつつ暮らしの満足度を高める考え方は、2026年以降『知的で豊かな住まいの選択肢』として意識されるようになるかもしれません。
中古マンションは宝の山?建築視点で見る隠れた価値(AIツールを使用)




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